偶然 ? or 必然 ?

 本当に心に響いたことは伝える価値を生む、そんな言葉をどこかで聞きました。ここのブログも毎日書くことを目標にしてましたが、なかなか感動を探しているうちに筆がとまっていました。

少しづつ書ける時に、自分が勝手に感動したことを残していきたいと思います!

さて さる5月のことです。海外からきたと思われる女性とその息子さんでしょうか、身延山奥之院に歩いてお参りにきました。英語のレッスン!と思い近づいて声をかけてみるとイギリス出身の方で現在は日本に居住してるとのこと。もともと山歩きが好きで調べているうちにこの奥之院思親閣にいきついたそうです。きけば色々思いも抱えているようで細かい話は個人のことなのでこちらも深く伺うことはしませんでした。そしてどこか「おすすめのお山」はないか、ということで山の多い山梨のこと、富士山を含め、甲斐駒ヶ岳や毛無山、八ヶ岳方面から「七面山」まで色々と紹介をしました。とくに七面山は信仰のお山で一度いってみたらきっと七面大明神様が手を差し伸べてくれていいことがあるとお勧めしました。

そして時がながれて8月21日のこと、奥之院に一本の電話がありました。なんと5月のイギリス出身の親子の方が週末七面山に登るとのこと、翌日の22日のことでこれまた急な話ですが、たまたまお休みを頂いていたのでこれまた偶然と即断で一緒に登ることにしました。ずーっと一緒に登りたいと思っていた娘にも声をかけたところこれまた「登ってみたい!」と即決。こうして4人での七面山敬慎院への登山参拝がきまったのでした。

翌朝のこと 道中の無事を祈ろうと朝のお勤めの準備をしていたところ、どこからか「ボトッ」となにかが畳の上に落ちる音がしました。音の出どころを眺めているとなんと「アオダイショウ(リンク先はへびの情報)」 が舌をチョロチョロとだしながら「お経はまだか~ お経はまだか~」といっているかのようでした。しかし背後で蛇うろうろしていたら、とても気になってお経どころではありません。ほうきを使ってやさしく導いて外に出ていただきました。

さあ いよいよ登山開始です。恥ずかしがり屋だと思っていた娘は青い目をした小学校6年生の男の子(日本語ペラペラ:大阪のアクセントがあってチャーミング)とすぐに打ち解けました。娘は体も小さいので不安でしたが、さすがに毎日通学に片道50分歩いているだけのことはあります、親の予想に反してあっというまに先に先にと2人で競争しながら進んでいきます。一方で私はイギリス人の母が登った日本の山々ので経験話にひたすら聞き惚れておりました。正真正銘の山ガールで私の知らない日本の山々の名前が次々と出てきました。聞けば7月には富士山にも登っていたようで二人の行動力にはただただ驚くばかりです。一昨日お参りによった神社のお社でへびを見かけたそうで、たまたま私がお休みを取っていたり、七面山に来る前にお互い蛇に会うなど、今日登ることは必然だったのかもね、と大笑いしたのでした。

ちなみに「蛇」は龍の使いとも言われて「白い蛇」を七面山参道で見た人はめっちゃラッキー!!!と言われています。なので道中やお参りの前後で蛇をみるのはなにかしらのメッセージがあると考えられています。

心配していた雨もふらず順調に36丁目(テレビ番組「ボツンと一軒家」で紹介された)に到着し96歳のお母さんにも無事に会うことができました。そして敬慎院に到着する頃にはすっかり雲も移動して富士山を見ることができました。なんという偶然、雨予報をくつがえしてのお天気に私達は大感動したのでした。

敬慎院に到着してすぐにイギリス人の息子君はひたすら山頂めざすんじゃああ、と気合まんまんでしたがすでに3時を回っていて、もし山頂を往復するとお山の予定に迷惑をかけるということで片道20分の七面山奥之院に参拝することになりました。

奥之院には大きな岩があります。その由来を説明しながら「さあ 息を止めてこの大岩を7周すると世界制覇できるぞよ」と息子君に話してみるとがぜんやる気がでてさっそく挑戦。ご存知の方はわかるかと思いますが、よほどのダイバーで長く息を止めていられない限り、7周は無理です。ごめん、なんかだましちゃったね。でもそこは純粋な子供2人のこと、必死にかけておりました。しっかりとその後お参りをすませて敬慎院にもどり御開帳(七面大明神さまにご挨拶する儀式)と夕勤(おつとめ)に参加しました。

このコロナ禍のなか、感染対策をしっかりとっている参道各休憩所、また敬慎院の別当(住職)上人を始め職員の皆様には大変なご苦労があることに頭が下がります。なんとか全世界の、ひとりひとりの願いが通じて心配の少ない、安穏な世の中がきてほしいと願わずにはいられません。夜のお勤めでは全員で団扇太鼓を叩き、ことに海外のお二人は初めての経験で大興奮でした。また個人的には娘がしっかりと合掌して大明神さまのお顔を拝していたのが、成長の喜びとして感慨深いものがありました。

長い話になってしまいましたが、毎年2月に登っていた七面山も今年は行けずじまいでいたところ、イギリス出身の彼らの導きでご縁を頂きました。なんという偶然の出会い!なんという必然の出会い! 色々な文化や信仰の違いを話し、子供のことを話したり、またここでの信仰体験がいかに彼らに印象を与えたかを話ながらの登詣は貴重な経験になりました。こうした方をお連れして法華経や七面大明神さまからお力の一端をいただけたと思います。

ご縁をつなぎ、信じて歩く、これからも続けていきたいものです。

投稿者: 市川 泰雅 

ほほえみの伝道師

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