月旦の祈り

 いよいよ師走になりました。一年のすぎる速さにただただ驚くばかりです。

毎月の1日には当山にあります永代供養墓「育恩廟」へのご回向をしております。普段のお経のあとに塔の前に香を焚き謹んで霊位の菩提を祈ります。月のご命日がくれば当然その日にご回向はするのですが、やはりこうした月の頭に決めておくと気持ちの上でもしっかりご供養ができるかなと思っています。

お墓については最近の世間の認識がいろいろ変わってきています。散骨(私の師匠は捨骨だといって肯定的な受け止めはしておりません)なども一般的になってきたようですし、墓石の形もだいぶ自由になってきたり、刻む文字も多様化してきています。また家長制度にも以前のような厳守するという風潮も薄れてきたようです。お墓という存在がなんとなく日常生活からますます切り離された感覚があります。

気が付けば「宇宙葬」といって大気圏を超えてロケットを打ち上げてしまったり、遺骨を圧縮してダイヤモンドなどの装飾品(品と呼ぶべきか、、、)にできる技術もあるそうです。また埋葬までの方法も人間コンポストという技術が米国で出てきました。これは文字通り土に埋葬して短期間で分解される技術により自然に優しく?新しい埋葬方法だといわれています。また水葬といって水に水酸化カリウムという液体を入れて熱していくと骨だけが残るという技術も可能となってきたそうです。(日本で認可されている方法かは調査しておりませんのでわかりません)

時代も、認識も当然世代も変化していきます。年齢も重ねますし、やがて見送る人がでてきたりいずれは自分も送られる身なのです。つまりすべてが変化していくわけです。日常生活で目に見えなくなったとはいえ先祖さんやお世話になった人への追善(ありがとうという感謝の祈り)はなくなるものではありません。祈ったり祀る形は変化してもできることを続けていきたい、あなたたちを忘れません、という気持ちを込めてご回向を捧げました。

投稿者: 市川 泰雅 

ほほえみの伝道師

コメントを残す