あっというまに

身延山の桜も葉桜となりました。

毎年のことですが本当に多くの方を魅了してやまないこの桜の季節はなんだか心もウキウキしてきます。境内からは七面山の大ガレ(がけくずれ)がよく見え、また身延山の宿坊に広がる桜が艶やかに、そしてロープウェイでところどころ見える山桜も美しいです。

本山にあがらせていただき、手入れのよくされた庭木の美しさもそうですが、池で泳ぐ錦鯉や古い建物の造りなど見るべきところはたくさんあります。床のきしむ音までも歴史の重みを感じます。そして時折聞こえる「カコーン」というししおどしの音、これもまた風情があって大変心が落ち着きます。

花にはあまり興味のなかった私ですが、加齢とともにその華麗さを感じるようになりました。すいません時折こんな冗談をいいますが、家族には止められています(笑)日本人の風光明媚な感性は桜に代表されるはかなさや切なさから醸成されているのかもしれないと思ったり、八百万の神々といってどこにもかしこも有難がる、というか神聖なものを感じ取る嗅覚のようなものが古来からあったのかもしれません。

それをよく表しているのが、虫の音も歌のように聞こえる感性があることでしょう。どうやらそういう聞こえ方は一般的にしない人が多いそうです。執務スペースの外には盛んに熊蜂が飛び回って羽音がずっと聞こえています。季節はどんどん巡っていきますね。

投稿者: 市川 泰雅 

ほほえみの伝道師

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