長いお付き合い

 近所のお上人が遷化されました。繰り返しになるかもしれませんが、遷化は天皇陛下の崩御の別の表現と聞いたことがありますが、お坊さんの世界でも「布教の場所を他に遷(うつ)す」ということで遷化を使います。

昭和58年に師父が節分追儺の法要に水行と御祈祷を入れたことで大きな変化を作りました。それまでは祖父が七面堂で節分会を行っていたそうです。それ以来今年に至るまでこの様式が、節分当日ではなくなりましたが続いています。

初期のころから拙寺に来て水をかぶり、祈祷をしていただいていたお上人さん。その奥様は母亡き後に「法華和讃」という団扇太鼓と日蓮聖人の遺文に節をつけて歌うものを指導して頂き、お付き合いが深い間柄でした。

強面でしたが、私が幼いころから優しい言葉をかけて頂いたことを思い出し、ご尊顔を拝しながらお別れの儀式をすませました。私達はやがて「送り、送られる立場」というさだめを口ではいいますが、親しい方を送る心の準備はそう簡単にはできないなということです。いつお迎えがきてもいい、そんな風に毎日を過ごせたら幸せでしょう。

投稿者: 市川 泰雅 

ほほえみの伝道師

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