今朝のニュースで知った言葉が「正月事始め」でした。正月に向けた準備を始める日ということで少しづつ掃除をしていこうということのようでした。
12月に入っても日中は暖かいので掃除をするにはありがたいです。もともと今日はお勤めのお休みをいただいて大掃除をする予定でしたのでなんだか文字通りの掃除日和となりました。気づかないうちにたまっているほこりやクモの巣、虫のたまっている電灯の掃除などやメインである御宝前の中まで取り掛かります。
灰慣らしも重要な掃除になります。線香を立てるとどうしても燃え残ってしまい、灰の中に蓄積されていきます。やがて香炉の中心に立てられなくなるので掃除が必須になるわけです。幸い風も穏やかでしたので堂内にあるいくつもの大小の香炉をきれいにしていきます。大学時代に少しだけ香道を習ったことがありますが、線香の燃え尽きた灰はとても重宝されるようで、香道を習う方々は時折お寺などに灰をもらいにいくこともあると聞きました。実際線香の灰は年々増えていきます。何か使うあてもないので拙寺では大きな火鉢に保管しています。
仏像は古いものでこのお堂が再建された250年ほど前のものなのかはっきりわかりませんが、装飾が落ちていたり色が褪せているので、私の中ではいつか修復をしたいと思っていることろです。そうした一体一体の状態を確認しながら御宝前を綺麗に清めます。そうこうしているうちにあっというまに3時間が過ぎていました。先々代の住職(祖父)が染筆した書き物やお札などもたくさんのこっており、一年に一度手にとって眺めることはなんとなく祖父と会話をしているような気持ちになり、掃除も楽しいと思う瞬間です。
掃除をしたあとは気持ちがすっきりして、夕方太鼓を叩きながら大掃除の済んだ御宝前を見て今年一年の感謝を申し上げました。大掃除はまだ序盤です、これから少しづつ取り組んでいこうと思います。皆様も今日は何かしら事始め(すす払いや掃除)をされましたでしょうか?